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2020年11月、ベトナムは紙のレッドインボイスから電子インボイスE-INVOICEへ完全移行へ

2019年12月22日

ベトナムで一般的だった面倒くさいレッドインボイス(赤紙)

ベトナムでお仕事するといつもわずらわされるレッドインボイス(赤い領収書)。ベトナムで仕事の経費に算入するために、毎回レッドインボイスを取るのめんどくさいな~、と思っている方も多いと思います。僕越もそのひとり。しかし、そのわずらわしさからもうすぐ解放されるかもしれません。

さて、レッドインボイスを知らない人のために少し説明をします。まず、なぜレッドインボイス、と呼ばれるかというと、発行される領収書が赤い色をしているから。そしてなぜそれが必要かというと、このレッドインボイスがないと、ベトナムでは経費として認められないし、VAT(消費税)の支出分として認められないのです。会社から、とにかくかき集めろと言われた方も多いのではないかと思います。

しかし、これをもらうのがめんどくさい理由は、まず手書きであること。そして情報量が多いこと。納税番号や会社名、住所など書き込まれる情報が多いので、とにかくもらうのに時間がかかります。

レストランで会計してからこの領収書をもらうまで待たなくてはならないこともしばしばです。日本だったら、「領収書ください」で一発で発行してもらえるのに。。。

2020年11月、電子インボイスE-INVOICEへ完全移行へ

そんなベトナムでも、最近では、電子インボイスが一般的になってきました。一度使ったことのあるお店であれば、納税番号(会社ごとに定められたMSTとも呼ばれる管理番号)を伝えるだけでOK。情報が自動的に入り、すぐ領収書を発行してもらえたり、後日メールで送付してもらうことも可能になりました。とにかく時間が節約できます!

さらにこの VIETJOさんの記事:VIETJO:電子インボイスの発行義務化は20年11月、早期の手続き奨励(2019/12/20)
によれば、2020年11月に電子インボイスへ完全移行されるとのこと。

そういえば、ここ最近電子インボイスへ変えたお店が増えていると思っていました。ちなみに僕越の会社も電子インボイスを採用しています。

メールでこの領収書を送られると気づかないことも多かったり、いろいろと問題も。

どんどん便利になっているように見える一方でまだまだ不便なことも多いこの電子インボイスシステム。たとえば後日、メールで送ってくれるという場合は、日々たくさん届くメールの中に電子インボイスのメールが埋もれてしまって、気づかずスルーしてしまうこともしばしばです。だってベトナム語のメールですし、商売しているお店の名前と領収書を発行する会社の名前が違うことも多いので、メールがきてから何のインボイスだったか考えることもしばしば。

とにかくまだまだ不便なベトナムの税制システム、もっと効率が良くなるように簡便になってくれることを今後期待しています。

E-INVOICEの技術を開発したタイソンソフト

ちなみに、記事の中で出てきた電子インボイスシステムを開発した会社というTHAISONSOFTを調べてみました。ハノイの会社ですね。電子インボイスは、ビットコインなどで話題のブロックチェーンの技術を使っているということで信頼性は高いそうです。IT大手のFPTをはじめとして元気のいいベトナムのIT業界。発展の先行きが楽しみです。

残念ながらこの会社が上場しているという情報を見つけることができませんでしたので、今回の移行に伴う特需に便乗するには、ほかのアイデアが必要そうです。

ちなみにE-INVOICEの提供会社は下記のようにAEON MALLさんやSAMSUNG、CGVシネマなど多くの外資系企業がもちろん含まれています。

どんどんビジネス環境も変化しているベトナム。少しづつ効率化が進み、経済的な発展も進んでいます。よりよりビジネス環境がととのっていくことを期待しています。

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