ベトナム投資のすすめ

ベトナム株式に興味を持った株初心者の方へのアドバイス

2015年6月9日

先日のエントリー、初めてベトナム株で配当をもらって考えたことをごらんになった方からご質問をいただきました。

質問者Tさんから許可をいただきましたので、公開させていただきます。

<ご質問:Tさんより>

僕越さんのブログを拝見し、株に興味が出た者です。ベトナム女性との結婚が決まっており、来月渡越します。

ベトナム株はもちろん、日本での株経験もありません。的を得ない素人の質問で恥ずかしいのですが、どうかお願いします。

BIDVの配当は毎月で、4/22に買い、5/22の配当は5.6%だった。しかし、BIDVの定期預金の利回りが6.5%なので定期預金より利率が低い。

でも定期預金は1年で6.5%ですよね、その点株ではひと月で5.6%の配当をもらえるんですよね?例えば18.5000ドンで10.000株買って、翌月に一株1040ドン上がったら配当は、10.400.000ドンという事ですか?もしそうなら定期預金より余程儲かりそうと思うのですが…

もちろん株は下がるリスクもあるのでしょうが。同額(185.000.000ドン)をもし定期預金にすれば、1年後に利息としてたったの12.025.000ドンですよね。

同額185.000.000を、BIDVに投資しても株なら、たったひと月で10.400.000ドンの配当(下がらなければ)定期預金なら、年間で12.025.000ドンの利息。

と、勝手に私は思ってしまったのですが、大丈夫でしょうか?

それなら断然、株の方がいい!って思うのですが…

正直、定期預金の6.5%は魅力的に思ってましたが、ここにきて僕越さんのブログによって、心が揺れております(笑)

株や経済に関して、全くの無知な素人です。稚拙な愚問で申し訳ないのですが、宜しくお願いします。

回答:僕越より

はじめまして。ご結婚されるとのこと、おめでとうございます。

僕のブログでベトナム株に興味をもっていただきありがとうございます。

Tさんのお問い合わせを拝見して、思うところをお返事いたします。

まず、ベトナムにいらっしゃるとのことで、現地に滞在されるのであれば、ベトナム株をはじめられるのは、とてもよいことであると思います。

ベトナムとともにすごす人生に、ベトナムという国にも投資されるというのは、利にかなっていると思います。

また、実際に株を買ってみることで、普段気にしなかった経済や時事問題が目に付くようになりますし、語学力の向上のモチベーションにもなりますからぜひはじめられてみては、とおすすめする次第です。

1.絶対に小額からはじめてください。

僕も、いろいろな経験者の方もよく言われていますが、株を買い始めてはじめのうちは大きく損をする方が多いです。

僕越が2000年に初めて買ったスクエアエニックスは、何年も塩づけ(買った値段以下の状況)がつづき、結局元をとらないまま売りに出しました。

株は、相場の波があり、それが肌でわかるまでは大きな売買はされないほうがよいと思います。

ですから、まずは数万円からはじめられるとよいと思います。

僕もそうしています。

たとえで出されているようにBIDVを1万株も一気に買ったら身動きが取れなくなると思いますので、まずは、100株、200株からはじめられるとよいでしょう。

5-6銘柄、気になるものを買ってみて、相場の動きを体感しながら、有望と感じられた株の株数を少しずつ増やしていかれるのをお勧めします。

ホーチミン証券取引所の銘柄は10株単位で買えます。

ちょっと節約したお金でできるくらいです。

ぜひ、こちらを参考にされてみてください。

つもり貯金ではじめるリスクゼロのベトナム株投資

2.定期預金と株式の利回りについて

ベトナムでは、2年ほど前、定期預金の利回りが15%という時期がありました。

最近では落ちついて7%を切るほどですが、15%のころは、それ以上に物価が上昇していた時期(インフレ)でもあります。

2010年、5年前にこちらに来たとき、3,000ドンだったバス代は今、7,000ドンになっています。

定期預金に預けても、インフレで相殺されてしまいますので、ベトナムの人はお金のある人は土地、そこそこある人は金の延べ棒を買ってインフレに備えています。

また、日本で買うのより2.5倍ほどするレクサスなどの高級車もよく売れています。

インフレのせいで、買ったときより高い値段で売れたり、価値の下落が少ないためです。

このように物に変えているお金持ちも多いです。

株式は、不動産と並んでインフレに強い投資の一つといわれています。

お金が働いてくれるのですから、よい投資先にめぐり合えば定期預金の何倍もの利益を与えてくれるでしょう。

一方で紙くずになる可能性もあります。

数年前、ビナシンという国営の巨大な造船会社が相当な勢いで伸びていましたが、粉飾決算で一発で倒産しました。

また、最近ではこちらで勢いのあった投資会社であるオーシャングループが上場廃止寸前です。

ちなみに、オーシャングループはベトナムの主要銘柄中の主要銘柄であるVN30indexに採用されていた銘柄です。

このように、ベトナムはまだ監査のシステムがしっかりしていないため、ちまたで人気のある会社でも、何が起こるかわかりません。

利回りですが、配当、というのは通常年に1回の現金配当や株式分割という形で行われます。

株式を権利日に持っていると配当や株式分割を受け取ることができますが、大体、配当の権利を受け取った時点(権利落ち)から、株価は配当分下がると日本では言われます。

ベトナムでは、僕の見ている限り、配当以上に株価が落ちることが多いので、配当目当てに株を買いわたるのは損をする可能性が大きいと思います。

ベトナム株の魅力は配当よりも、会社の売り上げが順調に伸びて利益が増え、一株あたりの価値があがり株の値が上がる値上がり益(キャピタルゲインといいます)と株式分割が繰り返されることによって持ち株がどんどんねずみ算的に増えていくことにあると考えています。

また、ベトナムの会社は有償増資といって、既存の株主にだけ優先的に新しい株式を安い値段で発行するということもよくやっています。

ですから、利益が順調に伸びそうで、株式分割などをよくやっている会社の人気が高いです。

僕がBIDVに目をつけたのは、最近街で非常によく目にするようになったこと。

銀行の雰囲気が他行よりよかったこと。

同じく4大国営銀行として挙げられるベトコムバンクやベトインバンクに比べて随分割安であると感じたこと、などからです。

ただ、すでに巨大になっている銀行です。

ある程度、ベトコムバンクとの差が縮まってきたら、値上がり分で得た株式だけ残して、ほかの有力な中小の株式に移行しようと考えています。

3.株式購入は相場が暴落したときに。

僕もそうですが、株式をはじめるとつい満額使って買ってしまいたくなります。

しかし、大体そういうときに買うとすぐに値が下がったり、あがっても売るタイミングを逃してまたマイナスになるということがあります。

はじめは、様子見でいくつか小額で買ってみて、ニュースで大きく株式市場全体の下落が伝えられるようになったころ、持っている株や狙っていた株の中から魅力のある割りに大きく落ち込んでいる株式を買い増すというのがよいです。

待つのも相場、という格言があります。

なかなかはじめたときにできないので、気をつけられるといいでしょう。

4.株は勉強すれば勝つ確率があがります。逆もしかりです。

本屋さんに行けば、株式投資に関する本がたくさん出ていると思います。

一度立ち読みされて、やさしそうな本から読まれるとよいと思います。

本当に初心者で右も左もわからないということでしたらダイヤモンド社から出ているZAIという雑誌が読みやすくお勧めです。

ダイヤモンドZAI

株を買うなら最低限知っておきたい ファンダメンタル投資の教科書

イメージだけで買ってしまうと大きな損をしかねませんが、勉強をすれば経済的に難しそうな会社というのがわかるのが株式です。

もちろん、粉飾決算に会ってしまえばどうしようもありませんが、ある程度投資先を分散しながら、会社を分析して、どうしてその会社に投資するのかを自分に問いかけてみてかと買われるとよいと思います。

5. まずは株式口座を開設してベトナム株に関連した投資信託を買われてみては?

習うより慣れろ、ということわざがあります。とはいえ、株式取引もはじめての状況からいきなりベトナム株を大きく売買するのは不安が伴います。

そこで、おすすめしたいのが、ベトナム株に関連した投資信託です。

僕越が15年間使っているSBI証券では、毎月500円や1000円から投資信託の積み立て購入ができます。実際、僕越もベトナム株へなれる手始めとして、投資信託の買い付けを行いました。

キャピタル・ベトナム成長株インカムファンドの積立買付

SBI証券は、ベトナム株式の取り扱いもしているので、投資信託の積み立て購入で元手をつくりながらベトナム株式について勉強し、徐々にベトナム株式にシフトしていくというのが、よいのではないでしょうか。

今なら、NISA口座という年間100万円までの投資への税金が優遇される口座を同時開設すると1,000円がもらえるキャンペーンを実施しています。

その1,000円でまずは投資信託を買ってみるというのはリスクがなくてよいかもしれません。ほかにもいろいろと口座開設キャンペーンをされています。

まずは無料でできる口座開設資料を請求してみて、ベトナム株とのかかわりをはじめられてみてください。


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投資、というとなんだか難しい、と思われるかもしれませんが始めてみれば案外簡単なもの。

ぜひ、この機会に貯蓄スタイルを「貯める」から「投資する」スタンスへ変更することも考えてみてはどうでしょう。

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