2015年5月4日 (月)、ベトナムでは珍しい6連休が明けました。
その日、ベトナムインデックスは▲17ポイントの大幅安。その理由として、「5月は株を売れ」というアメリカの格言がベトナム市場にも当てはまるといわれたからだといいます。なんとも、風水や迷信が好きなベトナム人らしいという感じです。多くの銀行株、不動産株がストップ安をつける大下落でした。
しかし一日あけた火曜日。今日の相場は、午前中こそ下げたものの、午後には越韓FTAが締結されたこと、外国人の買いが旺盛なことからベトナム人投資家に安心感が出て最後には若干のプラスになっています。
この「5月に株を売れ」という格言は、「アノマリー」とよばれるもので、理論的ではないが経験的によくあたる法則をさすそうです。このフルバージョンは、
「Sell in May and go away. But remember come back in September」(株は5月に売りぬけろ。でも9月には帰って買いなおせ)だそうです。
さらに調べてみると、5月中に高値をつけるからそこで一度手仕舞いしよう、、、ということのようなのですが、迷信の好きなベトナム人。本当に5月というだけで初日から売りに走ったのでしょうか?そうであればこれから5月は買いが少なくなりそうな予感です。
一方で、6月に入れば、そのたがが外れて大幅高ということもありそうです。そんな極端さがあらわれるのがベトナムの面白いところです。
ちなみに、5月4日は月曜日でした。もうひとつ有名なアノマリーとして「株は月曜の午後に買うとよい」というのがあります。悪い材料は週末に出るので、月曜日は下がりやすいからだそうです。売るときは、金曜日の始まり値がよいそうです。
ベトナムでは年間に数度しかない連休だった上、今年は大型連休。さらに5月の頭の月曜日がかぶったことで、5月4日の午後はストップ安も多くでるほどの動きだったわけです。しかし、1日あけた今日、落ち着いて確認してみると5月4日の午後は絶好の買い場だったのかもしれません。今回、その動きについていけなかったわけですが、来週、もしくは来年への布石のために、ここに記しておこうと思います。「株は月曜の午後に買え」と。
そのほかの有名なアノマニーとしては
「節分天井、彼岸底」
「米国株は中間選挙の年を底に、大統領選挙まで上がる」
「ジブリの作品がテレビで放映されると、株や為替相場が荒れる」
月曜日は他の曜日に比べて下がることが多く、しかも値動きも大きい
などがあげられます。
アノマリーは知っておかないともったいないですね。だって、うわさはみんなが信じれば本当になります。ましてや経験則からくるということは当たる確率がさらに大きいですから。次の波にはぜひ乗ってみたいと思います。
参考:
Business Journal: 「株は5月に売れ」は本当?経済・投資のよく当たる経験則 保有資産を見直す3つの基準
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