ベトナムに生活して、ベトナム語と日本語のはざまでさまよっていると、よく面白い間違いに出会います。
今回はその中で見つけた、ちょっとエッチな間違いを3つ集めてみました。
おいしいザボンは蜜の味?
ノイバイ空港からニャッタン橋を渡ってまっすぐ南に進むと、Đường Bưởi(ブオイ通り)に出ます。
Chợ Bưởi(ブオイ市場)を中心としてこのあたりはブオイ坊と呼ばれるエリアになっており、そのエリアを南北に突き抜けるように走っている通りです。
日本人の方も住んでいるホアビングリーンというアパートの最寄りの通りです。
また、日本料理店や日本大使館のあるキムマやリンラン通りからCiptra(シプチャ)やハノイ・ノイバイ国際空港へ向かう際のメインの通りです。
この道の名前になっているBưởi(ブオイ)の意味はベトナムでよく目にする果物、ザボンのことです。(英語ではPomelo)
ベトナムでは非常に一般的な果物で、レストランでは食後のデザートに冷えたザボンが出されたりします。
さらに、唐辛子入りの塩をつけて食べる味は最高です。このおいしさに感動できるようになれば、一人前のベトナム通になったといっても良いでしょう。
ハノイ発のおしゃれカフェ、コンカフェのザボンジュースもシンプルなお味でおすすめです。
さて、このブオイ(Bưởi)。
日本人には非常に発音が難しい言葉です。
なぜなら、ひげのついたưởは日本語に発音がないから。
胸板を響かせながら出す発音なので、日本語のように発声に喉を使わない発音になれているとなかなか出せい音だそうです。
ベトナム語を少し勉強したことのある人は、きっとその発音の難しさを知っていると思います。
このザボンを、日本人のカタカナ語発音で表記するとブオイになります。
このブオイ、実はもろに男性の○ん○ん(男性器)という意味になります。
果物とあのぶらさがってるのが紙一重なんて。
ザボンを食べる際や、ブオイ通りに用事がある際は、気をつけて使われるとよいでしょう。
そして、お酒の席でこんな質問をしてみてはいかがでしょう?
Em có thích bưởi không? (エム・コー・ティック・ブオイ・コン?)
文章では「あなたはザボン?が好きですか?」となりますが。
もうわかりましたね。上手に日本人の発音で聞いてみてください。
これ、ベトナムの人が聞くと「○ん○ん好き?」と聞こえます。
大きな声で言えば言うほど、羞恥されたり、馬鹿受けされたりします。
レストランで食事をした際、食後にでてくる冷えて程よい甘さのザボン。
真面目な顔でおいしそうにかじりながら、あえて生真面目そうな女性に聞いてみる、というなかなか奥の深い楽しみかたもあるかもしれません。
ただ、意外と隠れゲイが多いというベトナム。
男同士で聞いて、微妙な雰囲気になってしまうかもしれませんので、ザボンを楽しむときには、気を付けてくださいね。
干からびた竹の子の秘密
ベトナムでは竹の子は食卓によく上がる食材のひとつです。
Măng tươi(マン・トゥオイ)というのは竹の子の水煮のことで、市場に行けばよくみかけることができます。
ベトナムにはたくさんの種類の竹が自生していて、地域ごとの筍料理が食べられるのも、ベトナム料理の魅力です。
日本ではおなじみのラーメンに入ってるメンマになる、干しタケノコも一般的です。
むしろ、フレッシュなタケノコより、こちらでは干し筍のほうがポピュラーなように思います。
この筍。ベトナム語では、Măng Khô(マン・コー)とよばれます。
もし下ネタの好きな日本人女性と一緒の旅行だったならば、市場で見かけたときに、おばちゃんにあえてこれは何か聞いてみるのもいいでしょう。
聞き方は「カイナイラーカイジー(これは何ですか?)」です。語尾を上げないのがコツです。ベトナム語は質問でも語尾を上げないんですよ。
で、このマン・コー、ハノイの美味しいストリートフードの麺料理、ブン・ビット(Bun Vit 鴨の麵料理)などを食べると上に添えられていたりします。
女性にも人気の料理ですので、誘って食べに行くのも面白いかもしれませんね。
まぁ、干しタケノコをそんなにしつこく呼んだりもしないと思いますので、下世話な男同士のほうが盛り上がるかもしれませんね。お土産にどうぞ。
ラーメン一杯?
先日、家族でハノイの定番とんこつラーメン屋さんにいったときのこと。
博多ラーメンのお店で、開店した当初から人気の我が家でよく行くラーメン店です。
そのお店でインターネットが使いたくなり、スタッフの方にパスワードを聞きました。
僕越「Wifiパスワード教えてください。」
スタッフ「そこの壁に書いてあります。ザーメンXXXXです。」
僕越「!!!!、、、、、、くっくっくっくっくっくっくっくっ。。。」
嫁(鉄拳制裁。ビシィ、バシィ、ドガッ)
という一件がありました。
ハノイでは、Ra,Ri,Ru,Re,Roの発音がザ・ジ・ズ・ゼ・ゾになります。
Rの発音がザ行なんですね。だから、Ramenと書いてあると、ハノイの人が普通に読むと○ーメンになってしまうんですね。
お店のお姉ちゃんに、ひとちゅ、ふたちゅ、といわれるのは非常にかわいいときもあり、ときにちょっとイラッとさせられるときもあるのですが、○ーメン一杯、といわれると困ってしまいますね。
さすがに注文のときに言われたことはないけど。
以上、下世話な下ネタをお知らせいたしました。
カラオケで使うもよし、仲良しのベトナム人にさらに突っ込んで聞いてみるもよし、ひそかに使って楽しんでみるもよし、ベトナムでの楽しいひとときを作り出すひとつのツールとして使っていただければうれしく思います。
なお、不適切な表現で不快になられるかたがいらっしゃいましたら、謹んでお詫び申し上げます。
最近は、日本でもベトナムの方が増えてベトナム語でお話したいという方が増えているように思います。
こちらで、下ネタではない使えるベトナム語フレーズを集めてありますので、ぜひ合わせてごらんください。
では、よい一日を!