ハノイ国際空港からハノイに入る際に紅河(ホン河)を越える際にわたるニャッタン橋、通称は日越友好橋。とても壮麗なデザインです。
近年ベトナムでは日本語学習がとてもはやっています。このもりあがっている勉強ブームの火付け役のひとつとしてこのニャッタン橋のおしゃれなデザインが日本のイメージアップにも相当寄与しているのではないかと思うのは僕越だけでないでしょう。
先日、帰国した際も空港からハノイ市内へはいる僕たちを色とりどりにライトアップされた橋が華々しく祝ってくれました。
足元ではたくさんカップルや観光客が路肩に車をとめて写真撮影をしていました。
さて、、運転手さん、よそ見してなにしてんねん!と今気づきました。手に持っていじっているのはiPod?
専門家がみとめたニャッタン橋の美しさ
この素敵なデザインの橋、平成26年度の土木学会賞をもらっていました。
土木学会田中賞は、1966年から優れた橋などの業績に対して贈られる名誉な賞だそうです。田中賞の由来は、関東大震災後の東京の復興にあたり、隅田川にかかる永代橋や清洲橋といった数々の名橋を生み出した、田中豊博士にちなんで名づけられているそうです。永代橋も清洲橋も都市の中の風景のひとつとしてとても存在感をもった素敵な橋ですね。その田中賞作品部門で受賞しています。
首都の玄関をつくる3つの関連したプロジェクト、このニャッタン橋とノイバイ新国際空港、そしてニャッタン橋とノイバイ空港をつなぐ連絡道路。これらのプロジェクトはすべてJICA(国際協力機構)を通した日本からのODA(政府開発援助)によってまかなわれました。
以前空港へのアクセスは、路面がでこぼこのタンロン橋しかなかったため、たまに事故でもあると大渋滞で空港へ向かうのに時計をみながらはらはらすることになってしまう状態でした。2010年の時点でハノイとノイバイ空港の間にひとつもなかった信号も近年ではずいぶんと増え、空港へいくのにかかる時間も1時間ほどかかっていたように思います。
この春、ニャッタン橋ができてから、市内から空港までの所要時間が30-40分程度と格段に短くなり、空港からのタクシーもメーターであってもずいぶんリーズナブルになりました。(ハノイでの空港タクシーの使い方)僕越が住んでいる5年間でも目に見えてベトナムの発展が感じられます。
ハノイに来れらた方も、この橋を渡るときにベトナムの発展を肌身に感じることができるのではないでしょうか。
発展はこれから。ROEが高く、PERが低いお得なVNindex
ベトナム株式の指標、VNインデックスは、現在ROE(株主資本利益率)が高く、PER(株価収益率)が各国に比べて相対的に低いといわれています。簡単に言えば、働く時間に対して営業成績がよく、給料の安いサラリーマンという感じでしょうか?比較してみると日本株が割高な感じです。だから今こそ、ベトナム株が買いどき、と思います。
どんどん社会が便利になり効率が上がる中で、企業収益も着実に伸びてきています。ただの経済効果だけでなく、文化的な発展に大きく貢献する貴重なインフラストラクチャーの構築をサポートしている事業。日本国民のひとりとして、今回の素敵な橋のデザインに感謝とこれからのベトナムの発展の夢をみせていただきました。
ニャッタン橋概要
企業者: ベトナム国交運輸省 Projest Management Unit No.85(PMU85)
設計者: (株)長大・大日本コンサルタント・TEDI-JV
施工者: (株)IHIインフラシステム、三井住友建設(株)
所在地: ベトナム社会主義共和国 ハノイ市
構造形式: (上部構造)床版構造、6径間連続合成2主Ⅰ桁斜張橋
プレキャスト床版+現場打ちコンクリート合成桁
(下部構造)A型コンクリート製主塔構造+鋼管矢板井筒基礎
橋長: 1,500m
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