ベトナム生活雑記

ベトナムで大震災?非常時のために備えておきたい7つのこと

2016年6月11日

ハノイにすみ始めて6年。その間に体に感じるほどの小さな地震は2回ありました。でも、なぜかベトナムの人に聞くとベトナムは地震がないといいます。ここ100年単位でみるとベトナム国内で、M6級(マグニチュード6級)の地震は結構起こっているそうです。ホン河(紅河)の三角州に広がる地盤の悪いハノイ。もしものベトナムでの地震のために、在住に際して備えておくべきことを考えました。ハノイの状況をもとに地震一般に役立つように考えましたので、その他の地域に住んでいる人にもお役にたてば幸いです。

 

ハノイやベトナム北部ではかなり地震がおこる

近年は世界中の地震がおこらないと思われていた地域で大きな被害の地震が起こることが多くなっています。大きな地震とは縁のなさそうな西日本、熊本で大地震が起こったことは記憶に新しいです。ハノイはホーチミンより規模が小さな都市とはいえ、600万人規模の大都市。大きな地震災害がおこれば、大混乱に陥ることは目に見えています。

では、ここ、ハノイで地震は起こるのでしょうか?ベトナムの人に地震について聞くと、必ずといっていいほど、「地震はない」といいます。ためしに隣にベトナム人がいたら聞いてみてください。

 

しかし、こちらの記事によるとベトナム北部では地震は結構活発であることがわかります。

参考HP「ベトナム建築家日記」より:【建築】ベトナムは本当に地震国なのか?

 

実際、僕越も2度ほど震度2ほどの地震を体感したことがあります。それでも一般の人に地震があることが浸透していないということは、ベトナム政府も非常時の準備をどれだけしているか怪しいものです。もし行政がなにも震災に備えていないとしたら、こわくなりませんか?

そこで、いざというときのためにベトナム・ハノイ在住に際して備えておいたほうがよさそうなものをリストアップしました。

 

1.飲料水の確保は確実に。

ベトナムでは一番大事なのが飲み水。ハノイで地震がおきたとき真っ先に確保しておくべきでしょう。

給水設備の衛生環境があまりよくないハノイでは、飲料水は19リットルのボトルで買うのが普通です。結構重いですから輸送体制がととのっていないベトナムではいつ飲料水が手に入るかわかりません。ましてや、建物が倒れたりして道の復旧はいつになるかわからないかもしれません。

しかも、とても暑い時期、レンガ壁で覆われた建物は相当な暑さになるはずです。水こそが、生命線をわけるといってもいいかもしれません。日ごろから飲料水のストックは欠かさないようにしておきたいものです。

 

気になるストックしておきたい量ですが、周辺がおちついて日本大使館なりへ非難できる時期を待つとすれば、3日はもたせたいところ。人間一人が必要な飲料水は3リットル。我が家は大人2人、子供2人です。子供の量が半分だとしても、3日持たせるためには、最低27リットルもの水が必要になります。

 

ベトナムで一般的な水のボトルはラビィなどの大きなボトル(19リットル)です。これを普段使用しているボトルに加えてひとつ余分においておけば十分な量といえそうです。ただ、5リットル入の少し小さなラビィのボトルのほうが保管がしやすく使いやすい上に、普段から少しずつ新しいものにいれかえをしていくこともできるのでおすすめです。あと、外出用に500mlのペットボトルも何本か用意しておくといいように思います。

 

2.非常食

食料も3日分は用意しておきたいところ。レトルト食品、缶詰、インスタントヌードル、乾麺等をバランスよく買い置きしておきましょう。チョコレートはカロリーが高く疲れを防止するそうです。子供用にビスケットも用意しておくとよいようです。

 

3.笛

ベトナムの建物の壁はレンガ壁が主流です。ですから、大きな地震の横揺れがくると崩れる可能性が大きいです。壁に閉じ込められたときのために笛があるといいでしょう。また、笛がない場合は、声を出すとエネルギーをとても消耗するので、硬いものを3回ずつぶつける、というのが人の注意をひくよい方法だそうです。

 

4.懐中電灯

ベトナムは外が暑いために、住宅の窓を小さくつくって室内にはいる光を絞っていることが多いです。

また、ハノイは天気の悪い日が多いので、月が出ず、夜は真っ暗になることが考えられます。ですから懐中電灯は用意しておきたいところです。

 

 

いざという時のために決めておいたほうがよいこと

次にベトナムに家族で住むにあたってしておいたほうがよいと僕越が思うことです。

1.家庭内で緊急時の連絡のとりかたを相談しておく。

近所に身寄りのないベトナムでは、緊急時に家族でいざというときどうやって連絡をとったり、どこに集まるか相談しておくことが大事だと思います。たとえば、

  1. お父さんが家に帰ってくるまでに待つ時間。
  2. 大使館なりに移動しはじめる時間。
  3. 携帯が使えなくても安否を知らせる方法。

は、決めておいたほうがいいと思います。

 

2.日本大使館へ在留届を出しておく。

3ヶ月以上滞在する人は、日本大使館へ在留届を出しておくといいでしょう。日本からの救援が入ったときに、優先的に救助がはいる可能性があります。

 

3.できるだけ日本人がすんでいるエリアに住む

いざというとき頼りになるのは、
やっぱりあうんの呼吸で意思疎通できる日本人。

助け合ったり、励ましあったり、情報を交換したり、
助けになるのはまちがいありません。

友人を家に招待して、
どこにすんでいるかも知っておいてもらいましょう。

 

4.日本大使館へ歩いていってみる。

地震がおこると、交通は麻痺して、
タクシーは使えなくなります。

ですから、日本大使館へ
地図なしでもたどり着けるようにしておいたほうがよいです。

一度は家から日本大使館まで歩いていってみれば完璧です。

もし、近くに日本大使館がない場合は、
アメリカ大使館やヨーロッパの国の大使館など、
親日的な国の大使館の位置をおさえておくとよいでしょう。

他国に保護をもとめる場合は、
ジャケットを着るなどできるだけフォーマルな格好をして
パスポートを持参していくのがよいそうです

 

5.職場から家へ歩いていってみる。

前項と同様に職場から家族のいる家への交通が遮断されると思います。
いざというときのために、
できるだけ安全なルートを調べておくとよいでしょう。

 

6.2階~5階に住む

エレベーターが止まると、
復旧がいつになるかわかりません。

高層マンションでも
できるだけ低層階に住んだほうがいいかもしれません。

ただ、いざというときの治安の問題もあるので、
2階以上に住むのをおすすめします。

 

7 .ベトナムの人とも近所付き合いはしておく

ベトナムの人も親切な人がおおいですよね。

特に子供好きなベトナムの人たち。

知り合いになっておけばいざというとき、
助けになってくれる可能性が高いです。

近隣の人と挨拶したり
軽く話をできるだけの関係をつくっておきましょう。

 

 

 

以上、ベトナムに住むにあたって、
地震に対する備えを考えてみました。

何もなければそれでよし。

ですが、予想不可能な海外生活。

ここにあげたものの準備はそれほど大変ではありません。

念のため、できるだけの準備はしておきましょう。

 

 

<参考リンク>

Vietnam Earthquake list

ベトナム・建築家日記:ベトナムは地震国である

地震情報サイトJIS:食料備蓄のポイント

 

 

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