2015年7月10日(金)。映画『ミニオンズ』がベトナムにて公開されました。日本での公開は7月31日(金)の予定とのことですので、ベトナムへの上陸のほうが早い映画です。『プレーンズ』のときもアナ雪でおなじみ『アナと雪の女王』の時も、日本で公開されるころには、映画館での上映がおわり、ちまたにはDVDが出回っていましたので、ベトナムでの映画公開は日本よりも早いことが多いのかもしれません。
これは日本語版の予告編ですが、ま、こんな感じのコメディです。
https://www.youtube.com/watch?v=V8c5HfB4vnY
ハノイの国立映画センターでオンラインでチケットが買えた
土曜日の夜、日曜日のハノイの国立映画センターの上映時間を調べようとサイトへ行ったら、上映回と座席指定のできるオンラインチケット販売サービスがあったので、トライしてみました。ベトナム語でしか手続きできないのですが、つたないベトナム語の知識とgoogle先生の翻訳を駆使して無事支払いまで完了できました。
うちの奥さんは「クレジットカードで払って大丈夫なの?」と心配していましたが、幸か不幸かうちのクレジットカード(ベトコムバンクのマスターカード(debit))にはたいしたお金が入ってないので、、、
というわけで、無事に登録がすんだ後、携帯とeメールにそれぞれメッセージが来ました。eメールのほうにはバーコードつきの発券手続き情報が送られてきており、1.eメールのプリント、2.使ったクレジットカード、3.写真つきのID(パスポートなど)を持って発券カウンターへ行ってください。とベトナム語で書いてありました。
そして今日のお昼。ご飯後に映画館へ向かっている途中、タクシーの中でパスポートを忘れたことに奥さんが気づきました。「ま、でもベトナムだし。僕たち外国人だし、きっと大丈夫だよ」と外国人にやさしい国民性に期待しながら、でも多少心配しながら、30分前に映画館へ到着しました。長い列ができているチケット販売カウンターの反対側に小さな案内ブースがあり、「onlineなんとかかんとか」という文字が案内板に書いてあったので、中にいたお姉さんにeメールのコピーを見せたところ、クレジットカードチェックも、IDチェックもなく、ものの15秒ほどで発券が完了しました。
5年まえでは考えられなかったベトナムらしからぬ効率のよさに本当に感激しました。映画のほうはすごい人気で『ミニオンズ』の上映回はチケット売り切れが続出していたので、事前にチケットをとっておけてよかったです。次回からも活用しちゃいます。
笑うベトナム人、つられて笑っちゃう
『怪盗グルーの月泥棒』、『怪盗グルーのミニオン危機一発』に続く今回のミニオンを主人公にした映画は、うちの子供たちも大満足で最後まで飽きずによく笑って見られました。ミニオンズは半分以上意味不明の言葉をしゃべっていますが、どこかで「ヤキトリー」と叫んでいますので、耳をこらして聞いてみてください。なにも重要性はありませんが。
それにしてもよく笑うベトナム人。つられて一緒にたくさん笑って帰ってきました。
映画の内容のほうはこんな感じです
ミニオンズ概要
人類が誕生する遥か昔、黄色い生物としてミニオンは誕生した。長い年月をかけて進化しながら、絶え間なくその時代の最も強いボスに仕えてきた。Tレックスからナポレオンなどあらゆるボスに仕えてきたが、失敗ばかりで長続きしない。
やがて仕えるボスがいなくなり、ミニオンたちは生きる目的を見失ってしまう。ミニオン滅亡の危機が迫る中、兄貴肌のケビン、バナナのことで頭がいっぱいのスチュアート、そして弱虫のボブが仲間たちを救うべく立ち上がった。極寒の南極からニューヨーク、そして流行の最先端を行くロンドンへ――新たな最強最悪のボスを探しに、ミニオンズの壮大な旅が始まる。
ベトナムでのマルチメディア戦略が光った『ミニオンズ』
今回、この『ミニオンズ』を上映日すぐ見に行ったのは、子供たちの強い要望があったからなのですが、その理由としてPRのマルチメディア戦略の上手さがありました。
猛暑の続いたハノイ。暑いからアイスを食べたくなります。ベトナムではキンド食品が出している「Merino」のアイスが定番ですが、そのメリノと提携して『ミニオンズ』のイベントが目白押しでした。
参考:merinoアイスのサイトへのリンク(音が突然出るので注意。映画の公開が終わると、自動的に新しいものに切り替わると思います。)
アイスを買うと、いろいろな景品があたるプレゼントイベントを毎年この時期になるとMerinoがやっており、それにミニオンズが相乗りした形です。記号のかかれた棒と、シリアルのついた棒をセットで集めると景品がもらえる仕組みですが、うちの家族は一度も当たったことがありません。記号のかかれた棒は本当にたくさんでるので、昔は当たるかも?と思っていましたが、これまでシリアルのついた棒は一度も見たことがありません。
今回はさらに写真の”GHEP”と書かれた小さな紙が入っているんですが、使い方がよくわからないので、我が家のテーブルの上にたくさんたまっています。
夏はMerinoというくらいハノイの生活に密着したアイスクリームです。その力をうまく利用したメディア戦略の上手さとオンラインでチケットが買えるようになった映画館にベトナムの発展の一端をみた日曜日の家族サービスでした。