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僕がベトナムに投資する理由

海外で日本の家電を使うための変圧器の選び方、買い方。ベトナム編。

2015年8月23日

ベトナムの電圧基本220V周波数50Hz

日本の電圧100Vよりもずいぶん高いです。だから、日本の家電製品を使おうと思うと必要になってくるのが変圧器。

金属コイルが中に入っているせいか、とっても重いのが特徴です。

しかも高い。しかし、ベトナムにすむ予定であれば変圧器をわざわざもってくる必要はありません。

ハノイに住む予定の方によく聞かれますので、今日はその変圧器の入手方法とサイズの略算方法についてです。

ダウントランスを製作・販売するLIOA

ベトナムの電圧220ボルトから日本の電圧100ボルトへ電圧を下げる変圧器は、ダウントランスと呼ばれます。

これがやけに重い。

特に大容量のものは日本で買うと、びっくりするくらい高いし重い。

子供だけでも大変なのに、そんな荷物まで持ってくるのは大変です。

でも、ベトナムに来るんだったら、そんな大変な思いをして持ってこなくても、かなり簡単に安く変圧器は手に入ります。

外国製の家電を使いたいという家庭が多いからだと思います。

中国人の日本での家電やおしめの爆買いがニュースによくなっていますが、ベトナム人も訪日する人の総数が少ないだけで、負けず劣らずの買い物っぷりです。

仕事で日本出張になった際には親戚から買い物の山を頼まれたりするようです。

ベトナムのLIOAという電機メーカーは、ベトナムのパナソニック(Panasonic)と言っていいくらい、一般的に知られているブランドです。

ですからベトナムでは街かどに多くのLIOAショップをよく見かけることができます。

アパートの管理人さんに、LIOAショップがどこにあるか聞けばたぶん歩いていける距離にすぐみつかるのではないでしょうか。

ハノイでは、オートエキスポなどをやっているザンボー通りの展示場の向かい側に何件かLIOAショップが並んでいますので、見つけやすいでしょう。

そのLIOAショップによったら、こちらのようなカタログを見せてもらいましょう。

このカタログのすばらしい点は定価が書いてあることです。

値段がわかるので定価以上のお金をとれられません。小さいお店だと、定価以下への価格交渉はむずかしいかもしれませんが、何個か買うのであれば、チャレンジする価値もあるでしょう。

値段ですが、うちにある2012年のカタログだと、

1kVA : 21.86ドル

2kVA : 35.24ドル

となっています。

ちなみに2kVAクラスのものは日本だと2万円~4万円くらいしますのでずいぶんと割安に感じます。

写真の丸い形を変圧器が、220Vから100Vへ変圧するダウントランスです(0.2kVA-2kVA)たいていの家電製品ならこれでまかなえるはず。

ただし、熱を出す、ドライヤー、炊飯器、暖房などは気をつけてください。

炊飯器などの熱を出す機器の変圧器の選び方:VAとWは違うので要注意

皮相電力といわれるボルトアンペア(VA)は、おなじみの有効電力:ワット(W)とは違います。

しかもボルトアンペアはワットよりも大きくなるので、要注意です。

特に熱を出す機器は、その違いが大きいので注意が必要です。

  有効電力:Wは実際に機器の中で使用される電力。

  皮相電力:VAは機器の中で使用されないけど、回路の中を流れているすべての電力のことです。

流しそうめんにたとえると、流したすべてのそうめんがVA、箸ですくわれたそうめんがWです。

とてもわかりやすい説明だと自負していますがどうでしょう?

違う風に説明すると、今日、鳥の足を買ってきたとします。

骨を含めた全部がVA、おいしく食べることのできた部分はWです。

ちなみに、食べられなかった骨の部分は、無効電力、var(バール)で表示されます。

そして熱の出るものは、全体の大きさに対して食べることのできる部分は少ないんですね。

よくわかり、、、、ましたか?

変圧器は通常回路の中を流れる電力の総量、皮相電力(VA)でサイズが表示されます。

では、どれくらいのVAの変圧器を用意すればいいのか。

ある変圧器やさんが推奨するVAは、熱のでるドライヤー、炊飯器等だと、W数の3倍です。

でも、3倍といわれても、ベトナムや海外で家電が壊れてしまったら大変です。

そこで、僕越が使っている確認方法をお知らせします。

コンセントプラグに書いてある表示から変圧器のVA数を概算する

手近にある家電のコンセントプラグのさきっちょを見てみてください。

日本の家電は優秀で、コンセントの先に最大ボルト(V)数とアンペア(A)数が書いてあります。

コードの中に流れているのは、皮相電力VAというのはV x Aということですから、機器の中に流れるVA数が簡単に予測できます。

僕越は、ここに書いてあるV数とA数をかけた数字をVAとして計算し、それに対してもう少し余裕のあるものを選ぶ、ということをしてます。

ではうちの場合。

我が家で使っている結構、年期の入ったこの象印の3合炊きはなかなか優秀で結婚以来使いつづけています。

この炊飯器は100V用560Wですが、コンセントを見ると125V 12A。

V x A = 1500VAです。ですので、うちの変圧器は、一ランク上の2kVA(2000VA)です。

変圧器やさんの推奨するのがワット数の3倍ですから1680VAですので、大きく乖離はないということがわかります。

LIOAの変圧器上部には100V用と120V用のアウトプットがありますが、日本の製品は100Vを使用するべきでしょう。

120Vはアメリカ、カナダ等でつかわれている規格です。

では、上手に変圧器を選んで快適な海外生活にしてください。

おことわり

ここでとりあげている計算方法は、僕越が行っている非公式のものですので、ご自身の判断で容量は決定いただきますようお願いいたします。

僕越は機器が壊れたことはありませんが、日本よりは電圧が不安定でしかも停電の多いベトナム、何がおこるかわかりません。

また、LIOA製以外のものはできるだけ避けたほうがよいでしょう。

中国から質の悪いものが入ってきているらしいです。

僕越は、これまでふたつ変圧器を壊しました(スタッフに買ってきてもらった激安のノーブランド品)。

非常に高価な家電を使っている方は、メーカーのサイトにいって、情報を得ることをお勧めします。

ちなみに、Panasonicのドライヤー、ナノケアは、HPによると「海外で変圧器を使用しても使わないでください」ということになっています。

うちでは使っていますが今のところ問題はありません。

たぶんVAとWを知らないお客さんが知らずに使って、いっぱい壊れてしまってクレームになったんでしょうね。

では、みなさんの快適な海外生活をお祈りしています。

  • B!