この記事は僕越・ベトナム株メルマガで2015年7月13日に配信したものです。
環境への関心が追い風。ベトナムCNG(CNG)
ベトナムの街の写真をみたことのある方なら、バイクの群れの中にマスクをつけた人々の顔を記憶されているかもしれません。朝、夕の通勤ラッシュアワーにおこる渋滞の中、バイクやバスから出る排気ガスは健康を損なうほど深刻なものです。
ベトナムの経済発展とともに、環境への関心が高まっている今日。身近な空気汚染の問題は、ひとつの社会的な問題として取り上げられることが増えてきています。
そこで、今回、取り上げたいのが、CNG(圧縮天然ガス)を生産・販売するベトナムCNGです。ベトナムの大企業、ペトロベトナムグループの一員です。ペトロベトナムグループ->ペトロベトナムガス[GAS]->ペトロベトナム南部ガス[PGS]->ベトナムCNGという出資関係で、ペトロベトナム南部ガスが55.2%の株式を持っています。
僕越はペトロベトナムガス株をすでに保有していますが、なぜ改めてその孫会社であるCNGに目をつけたのか説明したいと思います。
僕越の目的は、ベトナムの成長にプラスの影響をもたらすであろう成長企業への投資をすること、およびその情報をみなさんとシェアすることを通してベトナムをより魅力的な国へしていく一助になることを前提に投資を行っています。冒頭であげた大気汚染問題は、市民にとって非常に深刻な問題で積極的な対策が望まれるものです。各地でいろいろな対策がとられはじめており、よりクリーンで安価なベトナム産のエネルギーであるCNGが見直されています。
下記のニュースはその一部です。
ホーチミン:17年までのバス1680台購入プロジェクトを承認
ベトナム国内のCNG販売はペトロベトナムグループが独占しています。
ベトナムCNGは粗利益率が高く、組織の経営効率の高さとの相乗効果で高い配当利回りを実現している高ROE(株主資本利益率)企業のひとつです。ホーチミン証券取引所内でも、高配当企業の会社として毎年上位に食い込んでいます。
ハノイ証券取引所に上場している親会社のペトロベトナム南部ガスは100株ごとの取引ですが、ホーチミン証券取引所に上場しているCNG社は10株から投資できる手軽さも魅力です。
下記に、ニュース証券のペトロベトナムグループの主要会社のレポートと、ホーチミン証券取引所の高配当・利回り株のレポートをリンクしておきます。
2012.07.13 [ニュース証券]ペトロベトナムグループ
2015.03.26 [ニュース証券]ホーチミン証券取引所の高配当金額・好配当利回り銘柄
インフラストラクチャー分野は、ベトナムの基礎体力を反映するので経済発展の恩恵を大きくうけます。特に、エネルギーの中でもクリーンなものとして評価されるCNG。CNGバスなどの導入が順調に進めば、日々の販売も継続して見込めますし、CNGが普及することでベトナムの都市環境の改善に大きく寄与することができます。
巨大グループであるペトロベトナムグループの中で、CNGに特化したこの会社。その強みを生かせる需要がベトナムにはあると思います。