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PR投資戦略に見る銀行株。ベトナム投資開発銀行(BID) :僕越メルマガサンプル

      2016/01/11

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僕越が毎週頭に発行している僕越・ベトナム株メールマガジン。

どのようなメルマガかサンプルが見たい、というお問いあわせをいただいたので第4号:PR投資戦略に見る銀行株。ベトナム投資開発銀行(BID)を公表します。

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僕越・ベトナム株メールマガジン 第04号 2015年7月26日

http://vntoshi.com
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こんにちは。ハノイ在住ベトナム投資ウォッチャー、僕越です。

昨週もベトナム株は強気の相場でした。今月の保険株の乱降下を見ながら思うのは、やはり上昇時にしっかりとした利益を期待できるファンダメンタルがないと上昇も一時的なものになってしまうということです。

しっかりと本業で利益を出している株を選ぶことが、不安定な経営基盤の会社の多いベトナム株で利益を出していくために大事だと思います。
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きょうのメニュー。

● 僕越的注目ベトナム株[PR投資戦略に見る銀行株。ベトナム投資開発銀行(BID)]

● 先週の売買動向と現在のポートフォリオ

● 僕越のブログ注目記事TOP5と新着記事

● 今週の必見レポート

● 編集後記

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<僕越的注目ベトナム株[PR投資戦略に見る銀行株。ベトナム投資開発銀行(BID)]>

僕越がベトナム株をはじめてから、はじめて配当をもらったベトナム投資開発銀行、通称BIDVはベトナム4大国営銀行のひとつです。また、僕越の持っているCCAアカウント(外国人用の証券取引専用の口座)の銀行でもあります。

初めてベトナム株で配当をもらって考えたこと
http://vntoshi.com/?p=365

 

BIDVは、ベトコムバンク、ベトインバンクに遅れて、2014年はじめにホーチミン証券取引所に上場されました。上場当初の評価については、おなじみニュース証券の無料レポートが有用です。

2014.02.27 [ニュース証券]ベトナム投資開発商業銀行[BID]
http://www.news-sec.co.jp/Portals/0/vietnam/vietnam_report20140207.pdf

 

その後、今年5月末には予定されていたメコン住宅開発銀行との合併を他行に先駆けて成立させ、順調に規模を大きくしています。メコン住宅開発銀行との合併におけるスケールメリットについては、下記記事を参考にされてください。

ベトナム国営銀行は買収でどんどん強くなります
http://vntoshi.com/?p=297

 

株式公開をしていないアグリバンクを除いた、この3大国営銀行の中で、僕越はまだ割安なBIDVを注視しています。また、割安であること以外にもブランディング戦略からもBIDVの有利さが見られるので、今回、メルマガにて紹介したいと思います。

 

 

銀行のブランディングにおいて、PR戦略は非常に重要です。自分の大切なお金を預けるわけですから、信頼できる銀行=知っている銀行=よく目にする銀行が有利にはたらくのではないでしょうか。

この3銀行を比較したときに、老舗の銀行として国内外で認識されているベトコムバンクに対抗して、ベトインバンク、ベトナム投資開発銀行のブランディング戦略は大きく違いをみせています。

 

●タワー開発にブランドイメージを託すベトインバンク(CTG)

ベトインバンクは、香港のHSBC銀行などを手がけた建築家であるイギリスのフォスター・アンド・パートナーズの設計で、ハノイに363m(68階建て)と249m(48階建て)のツインタワーの工事を2010年後半に着工しています。

場所は、シプチャと呼ばれる高級住宅地の北側、空港へのメインアクセスであったタンロン橋のたもとにあります。総工費予算は8兆ドン(455億円、400,000,000USD)とされ、工期5年間の予定で着工されました。竣工予定は2016年です。

 

Youtube: Vietinbank | Foster + Partners
https://www.youtube.com/watch?v=lgaJA7Nl_ww

 

工事を請け負うTurner(アメリカのゼネコン)のホームページより
http://www.turnerconstruction.com/experience/project/1AB4/vietinbank-tower

 

google mapで見る位置
https://www.google.co.jp/maps/place/21%C2%B004’57.5%22N+105%C2%B047’25.0%22E/@21.082631,105.790266,608m/data=!3m2!1e3!4b1!4m2!3m1!1s0x0:0x0

 

現在、2015年半ばですが、まだ地上部分の構造が上がってきていないので、完成までは程遠いようでまだまだ時間がかかりそうです。

デザインは三角形平面のツインタワーで、竣工すればホーチミンのビテクスコタワーに対してハノイのベトインバンクタワーとして都市のランドマークになりそうなすばらしいデザインです。

 

 

ただ、僕越的にはいくつかの疑問があります。

 

1.本当に8兆ドンで竣工できるのか?そしていつできるのか?

CTGのキャッシューフローを見てみると、固定資産への投資がこの3年間で12兆ドン以上かかっています。ほぼ同規模であるベトコムバンクもBIDVもこの3年間で4兆ドン程度しか建物への投資にかかっていません。まだ完成前にどれくらい投資が膨らんでいるのか、心配なところです。

 

CTGのキャッシュフロー(vndirect証券)
https://www.vndirect.com.vn/portal/bao-cao-luu-chuyen-tien-te/ctg.shtml

 

そして、工期が伸びがちなベトナムでの建設工事。この規模の建物がどの程度の期間でできるのかさっぱり読めません。外部に資金を提供しているのに対して、自己投資のこのプロジェクトでは遅れても金利による利益が発生しませんから、遅れた分だけ丸損になります。いつになったら投資分だけの金額、PR利益が発生するのか気になります。

 

2.完成してもオフィスが埋まるのか?

ハノイの超高層ビルは、一般のオフィスに比べて賃貸料が高いのもあってテナントの誘致に苦戦しています。昨年完成したロッテタワーも、下から見上げてみるかぎりまだ埋まっていませんし、ミーディン地区にあるベトナム最高の建物高さをほこる京南(ケンナム)タワーは、テナント入居の苦戦と親会社の経営難から身売りしているところです。

 

国内最高層「京南ハノイランドマークタワー」、8億USDで売却か
http://www.viet-jo.com/news/economy/150507014152.html

 

今年、開通した日本からのODAで作られたニャッタン橋のおかげで、空港からのアクセスは大変便利になりました。一方、ベトインバンクタワーの位置する側のタンロン橋は利用頻度がさがっています。

ハノイの一般市民の居住地域は、主にハノイ旧市街の南と西に向かって広がり、近年では紅河向こうのロンビエン区にも広がっています。一方で北側への居住施設の建設はあまり進んでいないようにみられ、ハノイの北端に位置するこのタワーにあえて高額の賃貸料をはらって入居する会社はあまりいないのではないかと懸念しています。だとすれば、PR効果以上に負の資産として、経営を圧迫する可能性があるかもしれません。

まだハノイは、公共交通・鉄道網も整備されておらず、しかも開発余地のある土地を周辺に多く抱えています。土地に限りがあり、交通網の効率の非常に高い香港やシンガポールと比べて高層化の利益が非常に少ないと僕越は考えます。なぜか土地価格の高いハノイではありますが、上記の理由から、ベトインバンクのシンボルタワーへの建物投資戦略は、時期尚早でPR戦略としてもあまり有効ではないのではないかと感じています。

 

●店舗展開とATM設置に力を注ぐベトナム投資開発銀行(BID)

一方で、BIDVは好対照な展開をしているようです。

ハノイの市街地、旧市街のすぐ東側に位置する25階建てのBIDVタワーは2009年に完成しており、Aグレードのテナントオフィスとして多くの外資系会社が利用しているようです。

 

 

BIDVタワーのホームページ(注意:音が出ます)
http://bidvtower.com.vn/index.php?lang=en

 

ハノイ中心部のソフィテル・メトロポール・ホテルを北上すると、ホン河(紅河)沿いの大通りであるチャン・クオック・カイ通り沿いにすぐにこのビルを見つけることができます。建物もすでに完成しており、コンパクトにすませているので、投資効率は非常に良い建物投資でありながら、BIDVタワーの認知度は高いと思われます。

さらに近年のBIDVの積極的な店舗とATM展開には目を見張るものがあります。

5年前、ハノイに来たころは、ベトコムバンクのATMが一番大きいネットワークでしたが、近年ではそれに匹敵するほどBIDVのATMを見かけるようになりました。また店舗も大きなタワーの一階に展開をすすめており、認知度は一番良い銀行になっていると感じます。

株式公開による資金を顧客利便性を向上する店舗、ATM展開に振り分けているとすれば、なかなかのPR戦略といえそうです。ベトコムバンクは老舗の銀行であり、支店へいくとちょっとくたびれた内装の中で年配のおじさん、おばさんが対応してくれるのに対して、BIDVのスタッフは若々しく、窓口にいた女の子が、数ヶ月の間に主任席に移動していたりして、スタッフの活発さにも違いがあります。

メコン住宅開発銀行との合併にもみられるように、投資銀行としての強みを残しながら、リテールバンク(小売銀行)としての側面も強化している拡大戦略です。PR戦略は、ハノイの在住者として見れば順調に一般市民にもブランドが浸透しているように感じます。

 

 

以上、国営銀行のPR戦略からBIDVの利点を考えてみました。まだ、ベトコムバンクやベトインバンクに対して株価の割安感のあるBIDVは、発展性も考えると大きな可能性のある銀行だと感じています。

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<僕越の先週の売買動向と現在のポートフォリオ>
こちらはメルマガのみでの公開とさせていただきます。

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<僕越ブログ・アクセス上位記事BEST5と新着記事>

1位:中国証券市場の下落を背景としたベトナム市場の有望さがCNBCで取り上げられています
http://vntoshi.com/?p=562

2位:ハノイでの空港タクシーの使い方
http://vntoshi.com/?p=258

3位:バフェット指数で見るとベトナム株は始めどき
http://vntoshi.com/?p=385

4位:ベトナムドン・円のチャート
http://vntoshi.com/?p=220

5位: 日本アジア証券のレポートでベトナム株の外国人枠上限撤廃に備える
http://vntoshi.com/?p=539

新着1:日本語の素晴らしいポテンシャルに気づこう
http://vntoshi.com/?p=597

新着2:SARSからハノイと世界を救ったカルロ・ウルバニという医師
http://vntoshi.com/?p=589
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<今週の必見レポート>
僕越巡回リストより、必見レポートをおすすめ。

1. XXXXX(7/24)
鉄鋼系各社の業績分析、鉄鋼の市場シェア表が使えます。港湾の取り扱い量増加とメイン港のシェア情報が興味深いです。
http://www.XXXXXX

2. XXXXX(7/21)
ベトナムGDP成長率の内訳。サービス業と製造・建設業の伸びがGDPを牽引しているようです。一方で農業は伸び悩んでいます。
http://www.XXXXX

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<編集後記>

こちらはメルマガのみでの公開とさせていただきます。

 

それでは、来週まで。

どうぞ、お元気で。
僕越
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